ノルウェーの技巧派ファストブラックメタルバンド、1349の2ndアルバム。イーヴルでアグレッシヴなギターリフが思いのほかタイトに刻まれ、音質はノイジーというかトレブリーだが輪郭は明瞭なため、凝りまくったリフの1つ1つがはっきり聴こえてくる。凝っているのはギターリフだけでなく、ドラムのフレーズもブラストビートや２ビートを軸によく工夫されている。そのドラマーはSATYRICONのフロスト(Ds)なのだが、これが評判に違わぬ強力なプレイで聴き手を圧倒している。たまにスラッシーな薫りを感じさせる部分なんかもあったり曲展開もちゃんと考えられていて、最後まで夢中にさせてくれる魅力が詰まっている。プリミティヴな要素とメタリックなシャープさ、そして優れた構成力を併せ持った秀作だ！