311 / Transistor
前作「311」でブレイクした彼らの4thアルバム。自然と周囲の期待も高まる中、本作では前3作と少し趣向を変えてユルめな曲がグッと増えている。ボーカルスタイルはさほど変わらないというか気にならないが、良くも悪くも楽器陣のテンションが低い。楽曲自体はそんなに悪くないのだが。ギターはクリーントーンでレゲエ要素大な曲のときはいいが、ディストーションをかましたリフプレイにおいては何だか元気が無い感じがするし、ドラムもそれに合わせてか比較的シンプルだ。収録曲数が21曲と多いこともある意味ユルさを増長しているかも。もちろんこれまでのイメージに近い曲もあるのだが、その面ではあと一歩というか。。ちょうどバンドの人気が出てきたころの作品ということもあり、本作が311へのファーストアプローチだったがイマイチだった…という人は、あらためて1st〜3rdアルバムを聴いて欲しい。