ANDRE MATOSとして3枚目となる本作は、オーソドックスなヘヴィメタルから疾走パワーメタルナンバー、そしてバラードまで収めたカラフルな内容となっている。バランス的にはメロディ重視のメロウな曲が多めで、あらためて特筆すべきことはない。いや、うん悪くないね、ということ。で、気になるのは国内盤2枚組仕様のDisc2に収められているカヴァー曲だ。まずVIPERの名作「Theatre Of Fate」から「At Least A Chance」だが、特にアレンジを加えることもなく、演奏が上手くなったver.といったところ。まあそれを聴いてみたかったりする。続いてはQUEENSRYCHEの傑作「Operation Mindcrime」から「I Don’t Believe In Love」。やはり隙間無く完成された曲だからだろう、特にアレンジはしておらず原曲の独特な雰囲気を損なわずにちゃんと歌いこなしている。3曲目にRADIOHEADの「Fake Plastic Tree」を挿んで、問題は4曲目「氷雨」。曲を聴いて感動したらしく、“ノマセテ〜クダサイ〜”と全て日本語で歌い切っている。相当頑張ったと思う（笑）