ANNIHILATOR / Schizo Deluxe
ジェフ・ウォーターズ(G)=ANNIHILATORの11thアルバム。毎回メンバーが変わるANNIHILATORだが、今作のレコーディングはスタジオミュージシャンのトニー・チャペル(Ds)、そして前作「All For You」に引き続きデイヴ・パッデン(Vo)との3人で行なわれている。ジェフ本人も“思いっきりギターを弾きまくった”と言うように、アグレッシヴでスラッシーなリフとメロディアスなソロプレイが多く収められており、こうしたギタープレイを聴いていると何となく初期の作品を彷彿させる。しかし、楽曲としてはデイヴのボーカルがしっかりと主張しているため、ジェフの個性を活かした今のANNIHILATORらしい作風に仕上がっていると言えるだろう。名実ともにカナダを代表するヘヴィ~スラッシュメタルアルバムだ。