4thアルバム。前作「Among The  Living」が傑作であるがゆえの宿命ともいえる厳しい評価を受けがちな本作だが、実はそんなに悪くない、というかチャーリー・ベナンテ(Vo)の歌唱力を活かした結構イケてる作品である。1曲目「Be All, End All」は、サビの印象的なマイナー調フレーズをふんだんに活用した、ダークかつメロディアスなスラッシュナンバー。2曲目「Out Of Sight, Out Of Mind」は、前作に収めても馴染みそうないかにもANTHRAXらしいギターリフが特徴的。4曲目「Antisocial」はカバー曲だが、すっかりANTHRAXカラーに染まっており、ライヴでも定番のアンセムとなっているものだ。フランク・ベロ(B)とチャーリー・ベナンテ(Ds)のリズム隊も前作に負けず劣らず強力である。彼らの個性がよく出ている秀作。

＜Track 4＞Antisocial

＜Track 5＞Who Cares Wins