ATHEIST / Jupiter
熱望されていた再結成を遂に果たしたフロリダのテクニカルプログレデスメタルバンド、ATHEISTの復活4thアルバム。かつてのメンバーは中心人物のケリー・シェイファー(Vo)と、1st~2ndアルバムで叩いていたスティーヴ・フリン(Ds)のみで、再結成ライヴアルバム「Unquestionable Presence: Live At Wacken」では名を連ねていたトニー・チョイ(B)は不参加だが、、いやーここまでATHEISTらしいサウンドが聴けるとは正直期待以上だ!ケリーの独特な声質はたしかにATHEISTらしさを感じる大きな要素の一つだ。しかし、例えば本作でギターを弾くクリス・ベイカー(G)は新メンバーなのだが、フレーズのみならず音の質感から高音部での特徴的な細かいニュアンスまで、ATHEISTたらしめる微妙なポイントを確実にモノにしているのだ。やはり、神は細部に宿るのである。スティーヴのドラミングも、相変わらず手数足数の多いハイテンションプレイがたっぷり堪能できる。全8曲の32分、文句なしのカムバック作である。