イギリスのシンフォニックブラック～メロディックスペースファンタジーウォーメタルバンド(笑)、BAL-SAGOTHの4thアルバム。彼らの作品は壮大な物語をデス～ブラックメタル的アプローチで表現するというコンセプトに基づいている。そんな中でギターはアグレッシヴなリフを刻むのだが、それよりも比重が高い大仰なシンセサウンドが完全に楽曲の中心となっており、それこそがBAL-SAGOTHを形成する最重要ポイントとなっている。また、中心人物バイロン(Vo)のボーカルは、ブラックメタル系のがなり声と語り部口調が半々ほどの割合。この語り部口調ボーカルも大きな特徴の１つである。時にはシンフォニックブラックメタルな、時には何か観劇しているような感覚にさせられるだろう。好き嫌いは激しく分かれるところだろうがなかなか面白い。