BLACK SABBATH / Heaven And Hell
オジー・オズボーン(Vo)の脱退、そしてex-RAINBOWのロニー・ジェイムス・ディオ(Vo)加入によって再び動き出したBLACK SABBATHの9thアルバム。前々作、前作と緩やかな下降線を描きつつあったバンドにあらためて勢いを取り戻させた本作は、ロニーの持ち込んだRAINBOW的要素が色濃く打ち出されており、まさしくBLACK SABBATH meets RAINBOWな強力盤となった。古くからのファンはこれに拒絶反応を示したが、一方で純粋に楽曲の素晴らしさから高評価を得ている名作でもある。実際、トニー・アイオミ(G)とギーザー・バトラー(B)が紡ぎ出すフレーズの根幹には脈々とBLACK SABBATHの血が流れているわけで、本作は新体制BLACK SABBATHの好スタートを実現させた。押さえておきたい作品である。