BLACK SABBATH / Sabotage
ヘヴィメタル界で孤高のオリジネイターとして君臨するBLACK SABBATHの6thアルバム。オジー・オズボーン時代(1st~8th)の中では、本作が最も脂の乗り切っていた頃ではないか。鍵盤やアコースティックギターなどを取り込んで更なる表現領域の拡大を果たしながらも失われていない70年代ヘヴィネス、そして磨きのかかったメロディが本作の充実度を支えている。本作3曲目「Symptom Of The Universe」の前半などは典型的なヘヴィメタルのリフとして後のバンドに大きな影響を与えているだろうし、この曲でのオジーのボーカルには後のデイヴ・ムステインを彷彿させる雰囲気も感じられる。また、コーラス隊を導入した壮大かつ荘厳な「Supertzar」には神々しさすら感じてしまう。本作までの6枚のアルバムは全て必聴盤である。