BLIND ILLUSION / The Sane Asylum
1978年にサンフランシスコで結成され、秘密兵器とも呼ばれたスラッシャー、BLIND ILLUSIONが唯一遺したフルアルバム。なかなか一筋縄ではいかない楽曲が多く、テンポチェンジや変拍子などを多用したプログレッシヴなサウンドが特徴で、ベースラインも目立つ動きをしている。そのベーシスト、レス・クレイプール(B)は同じく本作でギターをプレイしているラリー・ラロンデ(G)を後にPRIMUSへ迎え入れる(PRIMUS自体は1984年結成)のだが、何となくそれが頷ける雰囲気もあるような…。とはいえ、この一風変わった音楽性はリーダーであるマーク・ビィエダーマン(Vo/G)によって築き上げられたもので、やはり類は友を呼ぶといったところか。機会があれば是非聴いてみてほしい1枚だ。