リーフ・エドリング(B)率いるスウェーデン出身のドゥームメタルバンド、CANDLEMASSの傑作2ndアルバム。BLACK SABBATHから多大な影響を受けながらも独自の世界観を築き上げた彼らは、メサイア・マーコリン(Vo)が加入して制作された本作で早くも不動の人気を獲得することになる。朗々と伸びやかに歌い上げるメサイアのボーカルは、メロディアスで何か神秘的な雰囲気を醸し出しており、アルバムジャケットの宗教画と併せてそうした宗教色の強いイメージを抱かせる。ギター＆ベースリフは妖しげな旋律を絡ませながら重く沈み込むようなものが多いが、そこには心地よいメロディとグルーヴを伴っていてなんとも気持ち良い。ドゥームメタル云々ではなく、メタル界の名盤として是非聴いておきたい1枚である。