CANNIBAL CORPSE / The Wretched Spawn
ニューヨーク州バッファロー出身のデスメタルバンド、CANNIBAL CORPSEの9thアルバム。ジョージ・フィッシャー(Vo)加入後では5作目となるが、今作の基本的な路線はこれまでと特に変わらずで、依然としてハイクオリティなCANNIBAL CORPSE流デスメタルが展開されている。ある意味、音楽的安定期の真っ只中という感じもするが、以前から好きな者なら安心して聴ける内容であることは間違いない。前作「Gore Obsessed」と同様、ニール・カーノンをプロデューサーに迎えているためか、雰囲気は前作に近いものがある。デスメタルの王道に仁王立ちし続ける彼らの存在感は、今作にも非常に強く感じられる。