アルゼンチンなど南米からスペインへ移り住んで活動しているミクスチャーバンド、CHE SUDAKAの2ndアルバム。バンド名自体が、中南米出身者の蔑称を意味しており、それを敢えて名乗るという楽しい人たちだ。ロック色が控え目でラテン色の強かった1st「Trippie Town」から一転、本作ではロックでハードコアパンキッシュなサウンドが全編にわたって展開されている。もちろんスカ～レゲエといったラテン要素やヒップホップなどのミクスチャー状態で、結果としてMANO NEGRAを彷彿させるゴキゲンなナンバーが勢揃い。2分台の楽曲がほとんどなので飽きるヒマがない。スティングの「Englishman In New York」をアレンジした14曲目「Sin Papeles」では、ニューヨークのイギリス人ではなくバルセロナの不法移民の歌になっている（笑）