DEATH ANGEL / Frolic Through The Park
フィリピン系アメリカ人5人組で、怒涛のスピードスラッシュサウンドをぶち上げた1st「The Ultra Violence」によって強烈なデビューを果たし、そのときアンディ・ギャレオン(Ds)が12歳だったという更なる衝撃を伴って世に知れた彼らの2ndアルバム。なので、本作もアンディはまだ13歳(か14歳)という若さなのだが、とてもそうは思えないパワフルなプレイを聴かせてくれる。デビュー作はまさに溢れる若さが主成分の勢いが目立つ作品だったが、本作は不朽の名作「Act III」を生む下地ともなるアイデア満載な、DEATH ANGELらしさを形成した重要作なのである。リズム取りに工夫を凝らして印象的なブレイクを挿み、一発で耳に残るメロディーを大幅増量したボーカルとギターリフ、それでいてスラッシュメタルとしてのアグレッションは失わないバランスの良さは流石だ。スラッシュメタルシーン全盛期において、山ほど登場したバンドの中で決して埋もれない輝きを放っている秀作。