DEW-SCENTED / Incinerate
ドイツ産デスラッシャー、DEW-SCENTEDの7thアルバム。前作「Issue VI」の作曲段階で脱退したフロリアン・ミューラー(G)が再加入しての本作は、これまでもサウンドの要であった彼の才能が十二分に発揮された痛快スラッシュアルバムとなっている。タイトに突き進む爆走ツービートを基本に、時折使われるブラストビートが攻撃性をさらに増幅させる。また、ミドルテンポになるとリフの完成度の高さが一層際立ち、爆走時に負けない格好良さを見せるのである。音楽スタイルは大して変わっていないが今回は各パーツの出来が以前にも増して秀逸であり、アンディ・スニープのナイスなプロデュースも加わって過去最高の力作に仕上がっているといっていい。