ENTOMBED / Clandestine
彼らがまだデス＆ロールスタイルを確立する以前の、純粋な（？）北欧デスメタルバンドとして認識されていた時代の傑作である2ndアルバム。1stアルバムからの飛躍的な音質向上により、元来から潜んでいた才能が楽曲にダイレクトに反映して、アルバム全体のレベル向上に直接的に貢献している。知性と攻撃性、そして独特なジリジリとしたサウンドスタイルをもってして、デスメタルの発展時期に北欧の地にもクオリティの高い個性あるデスメタルバンドが存在することを存分にアピールした。その後の音楽性の変化も何となく感じ取れそうなオールドスクールデスメタルサウンドで、DISMEMBERと並んでスウェディッシュデスメタルの特徴的なサウンドイメージを決定付けた気持ち良すぎる作品である。