ENTOMBED / Inferno
今ではすっかりグルーヴィーでロックなデスメタルが特徴となっているENTOMBEDの8thアルバム。前作「Morning Star」に比べて、かなりラフな仕上がりになっており、ライブ感が全面に押し出されている。整合感よりもレコーディング時の生の質感を優先し、それがそのままパッケージングされている感じ。曲調は最近の彼らが得意とするDeath&Rollに変わりはないが、逆に言えば新しい面も特にない。よく言えば、安心して聴ける内容だろう。個人的な感想としては、このアルバムは以前からENTOMBEDが好きな人は十分楽しめるだろうが、初めて聴くなら「Wolverine Blues」をお薦めしたい。