EVANESCENCE / The Open Door
ロック界のディーヴァ、エイミー・リー(Vo)率いるEVANESCENCEの2ndアルバム。1stアルバム「Fallen」がいきなりの大ヒット、その後バンド創設者の1人であり作曲面にも大きく関わっていたベン・ムーディー(G)の脱退劇で先行きを不安視されるも、本作に対する周囲の期待は高まっていた。ここに込められたサウンドはそんな期待にしっかりと応えている。作詞はもちろん、作曲もほとんどエイミーが行なったという本作は、ピアノやシンセとヘヴィなギターリフが絡み合いながらミドル~スローテンポで展開し、彼女の歌唱力が最大限発揮されるものとなっている。ゆったりとしたテンポの楽曲が多いのにダレないのは、メロディやリズムの良さをはじめとした楽曲の完成度が高いからに他ならない。前作よりも深みを増した力作である。