邦題を「モンキーの惑星」と付けられた4thアルバム。もともとメタリックなギターサウンドは過去にもふんだんに使われていたが、1曲目「Swim」のゴリゴリ具合（←邦題は「モンキーの惑星」だがゴリラ具合ということではない）には多くのファンが驚いたに違いない。しかも引きずるようなヘヴィネスを伴ったこの曲をオープニングに持ってくるところなど、いかにもユーモア溢れるFISHBONEらしい。この音はプロデューサーのテリー・デイトの仕業とも言えそうだ。その後も所々でこうしたアグレッシヴなサウンドは顔を出すのだが、そこはFISHBONE、スカやソウル、ファンクといった要素を押し出した楽曲がしっかり全体バランスを取っている。結果的にはヘヴィなアルバム、という印象が強く残るのだが、通して聴けば意外とそうでない部分も少なくないとあらためて認識する。外せない1枚。

＜Track 1＞Swim

＜Track 2＞Servitude

＜Track 4＞Unyielding Conditioning