バンド結成から27年目を迎えたFISHBONEが放つ、6年ぶりとなる7thフルアルバム。ファンクやスカ、そしてユーモア溢れるハイテンションなロックサウンドをクロスオーヴァーさせたミクスチャーサウンドが持ち味の彼らだが、正直言って前作と前々作の（リスナーとしての）不完全燃焼感は否めない。今やオリジナルメンバーはアンジェロ・ムーア(Vo/Sax)とジョン・ノーウッド・フィッシャー(B)のみだが、もはやかつての心躍るような作品は望むべくも無いのか…そんな思いを吹き飛ばしてくれたのが本作だ。あの80年代後半～90年代前半に感じられたパワーや勢い、軽快な陽気さなどが復活しているのは嬉しい驚きだ。ex-SUICIDAL TENDENCIESの名手ロッキー・ジョージ(G)が加わったことも影響しているのかも知れない。FISHBONEはやっぱりFISHBONEだった！

＜Track 2＞Let Dem Ho’s Fight

＜Track 12＞Date Rape