4年ぶりの7作目。独特なギターサウンド、インテレクチュアルなリフ、複雑なリズムをポップに聴かせるセンス、キャッチーな歌メロ、トリッキーなギターソロ、どれをとってもFREAK KITCHEN以外の何者でもない。これまで、トリオで再現できないことはやらないという傾向はあったが、今回はインド楽器のカンジーラやダブルヴァイオリンを取り入れるというチャレンジが見られる。特に3曲目「Teargas Jazz」なんかは、ダブルヴァイオリンの不思議な音色ががっつり楽曲に食い込んでいて面白い。その他、さほど目立ちはしないが普通のヴァイオリンやビオラ、チェロといった弦楽器も使用されているようだ。しかしながら全体的な印象に大きな変化は無く、それをつまらないと受け取るか、安心して聴けるのかは聴く人次第。個人的には十分楽しめる内容だ。

＜Track 1＞God Save the Spleen

＜Track 3＞Teargas Jazz