奇才、マティアス・エクルンド(Vo/G)率いる超個性派トリオバンド、FREAK KITCHENの6thアルバム。このギターサウンド、このリズム感、そしてこのメロディセンス、聴けば即座にFREAK KITCHENであることが判る特徴的な要素はどこを切っても溢れ出してくる。テクニカルでトリッキーでヘヴィなのに不思議とポップ感のあるこれらのギタープレイは、マティアスにしか創り出せない最強の個性であり、同じく楽曲として総合的にみても他にはない魅力を持っていることは間違いないだろう。これまでと比べて大きな違いはないが、言うならばアルバムタイトル「Organic」が表している通り、より自然体なボーカルメロディが増えた点だろうか。オンリーワンの才能は本作でも決して枯れることなく咲き続けている。

＜Track 1＞Speak When Spoken To