前作「Space In Your Face」リリース後に大手レーベルからドロップアウト、新たにMetal Bladeと契約してリリースされた3rdアルバム。デイン・ソニア(G)が脱退し、バンドのギターテックだったウォーリー・ファーカス(G)を新メンバーに加えている。レーベルチェンジが上手くいかず、一時はバンド存続の危機が訪れたのだが、そんな苛立ちが少なからず作品に反映している。1曲目からして「Feel The Rage」というタイトルで、その後も「The Struggle」「Fear Not」「Stress」といったタイトルが続く。彼らの大きな特徴の一つであるボーカルハーモニーも使われているが、バンドサウンド自体はラフな音作りで生々しさが前面に出ており、リフもヘヴィなものが多い。時代背景的な影響、すなわちグランジ〜オルタナの薫りも感じる。彼らの作品の中では少し異色ながら、バンドの軸となる感覚はブレていない。