GAMMA RAY / Land Of The Free
カイ・ハンセン(Vo/G)率いるGAMMA RAYの4thアルバム。前作を最後にラルフ・シーパーズ(Vo)が脱退、カイがリードボーカルを兼任しての本作は、その声からどうしてもHELLOWEENの1st「Walls Of Jericho」を連想してしまうのだが、それを差し置いても素晴らしいアルバムである。前作「Insanity And Genius」よりも遥かにジャーマンメタルど真ん中を行くこの作風は、おそらく多くのファンが待ち望んでいた形ではないだろうか。約9分にも及ぶ大作で幕をあけ、メロディアスな曲から疾走曲までバックトゥルーツでありながら古臭さを感じさせない優れた楽曲が並ぶ。この名作を境に彼らは新たなステップを踏み出したと言えるだろう。