ジャーマンパワーメタルの道を切り拓いてきた彼らの7thアルバム。バンドの顔とも言うべきボーカリストをマイケル・キスクからアンディ・デリスへとチェンジした前作「Master Of The Rings」は、不振に陥っていたバンドの再建に成功した気持ち良い作品であった。そしてアンディ加入後の2作目となる本作だが、早くもマイケル・キスクの影が薄くなってしまうようなパワフルかつ良質なメロディを多分に含んだメタルサウンドへと返り咲くのである。もちろん、過去の名盤である「Keepers～」とはカラーが異なるものの、新たなHELLOWEENサウンドを見事に確立できているのが凄い。HELLOWEENを聴くならば、初期の作品と併せて本作も押さえておかねばならぬ名作だ。

＜Track 4＞Power

＜Track 5＞Forever And One (Neverland)