IHSAHN / Eremita
解散したEMPERORの司令塔だったイーサーン(Vo/G)が放つ、ソロ名義となってからの4作目。前評判では前衛化が進んでいるという話もあったが、これまでのソロ作品が好きなら問題なく楽しめるのではないか。メタルにサックスとか邪道だ!という人にはイマイチかも。ただ、全編にわたってがっつりサックスがフィーチャーされまくっているわけではないし、一瞬後期EMPERORかと思うような曲もあったりもする。はたまたOPETH的展開もある。ということで、前作「After」から迎えているサックスプレーヤーは今作でも活躍。ダークなメタルサウンドにサックスの音色が絡んでくる面白さは一聴に値する。そのサックスが大活躍する8曲目「The Grave」は、そのタイトルの示すような雰囲気がよく出ている前衛的なナンバー。我が道を行く孤高のミュージシャンである。