ブリティッシュヘヴィメタルの代表格、IRON MAIDENの7thアルバム。前作「Somewhere In Time」は賛否両論を巻き起こしたが、それに構わず本作にも新たな試みが見られる。本作からのファーストシングル「Can I Play With Madness」の曲調がこれまでになく“明るい”のである。イギリスという土壌が生み出すある程度のダーク感が彼らの特徴でもあるのだが、そんな中でこうした楽曲をシングルとして出してきたのだ。しかしながら、その「Can I Play With Madness」も含めてどの楽曲も異常に完成度が高く、アルバム全体を通して聴けばやはりメイデンらしいダーク感を存分に感じ取ることができる。彼らの作品の中でも3本の指に入る名盤だ。

＜Track 3＞Can I Play With Madness