KING DIAMOND / Abigail
デンマーク出身のキング・ダイアモンド(Vo)率いるヘヴィメタルバンド、KING DIAMONDの2ndアルバム。MERCYFUL FATEの解散後、そのサウンドを継承しつつも暗黒的なイメージからホラーな作風へと変化させた本作は、今なお彼らの最高傑作との呼び声が高い。アルバムを通して1つのストーリーとなっており、巧みなリズムチェンジや各楽曲の展開がそのストーリーを見事に表現している。サウンド面では、MERCYFUL FATE組のマイケル・デナー(G)とティミ・ハンセン(B)に加えて、アンディ・ラ・ロック(G)とミッキー・ディー(Ds)の活躍が目覚ましい。実はこの二人の貢献こそが、本作を名盤のレベルにまで押し上げたとも言える。もちろん、キングの高音ファルセットを巧みに使った印象的なボーカルがあってこそだが。