KING’S X / Black Like Sunday
ミュージシャン仲間での評価も高いKING’S X。本作は、前作「Manic Moonlight」に続く完全な新作として紹介されているものもあるようだが、正しくは“彼らが初期時代に作った、ライブなどではプレイされていたがレコーディングされていなかった楽曲を2002年にまとめてスタジオレコーディングしたもの”である。十数年の間に多少なりともアレンジは加わっているのだろうが、ここで聴けるのはたしかにライブ映えしそうな2002年版KING’S Xのサウンドである。ヘヴィなグルーヴを伴う骨太ロックサウンドが多く収録されており、まさにKING’S X以外の何者でもない音が詰まっている。タイ・テイバー(G)のロングスケールギターが放つ、厚みのあるギターサウンドは本当に気持ち良い。