ニューメタル界のカリスマ、KORNの2ndアルバム。今はすっかり落ち着いてしまった感があるが、彼らの1st～2ndアルバムにはジョナサン・デイヴィス(Vo)の過去から引きずっている心の叫び、すなわち怒り、葛藤、トラウマなどがブチ撒けられている。そしてそれを増長するかのように2本の7弦ギターの重低音が鳴り響き、チューニングを下げても敢えてゆるゆるな状態のままで使われているベースは半ば打楽器的な効果を生み出し、バンドサウンドに個性を与えているとも言える特徴的なサウンドが聴こえてくる。ドラマーもヘヴィなグルーヴをしっかりと叩き出しており、これらが１つになった時、強烈な衝撃が走るのである。ヘヴィグルーヴが満載な本作は、1stと並んでKORNの原点となる素晴らしい作品だ。

＜Track 11＞A.D.I.D.A.S.