KREATOR / Enemy Of God
約3年半ぶりとなるKREATORの11thアルバム。KREATORのサウンドにメロディとゴシックテイストを取り入れ始めたミレ・ペトロッツァ(Vo/G)は、前作「Violent Revolution」で再びスラッシーな面を強調してきた。本作の音楽性はその延長上にあり、攻撃的なメロディをリフに込めた非常にKREATORらしい内容に仕上がっている。過去の作品でいえば「Coma Of Souls」あたりに近い雰囲気もあって個人的に◎。ファストパートは言うまでもないが、このミドルテンポ部分のカッコ良さにはさらに磨きがかかっており、楽曲のレベルを上げることに貢献しているのではないだろうか。メロディアスなスラッシュメタル…というと語弊があるかもしれないが、まさにそんな感じの力作である。