ニューヨークのハードコアスラッシャー、LUDICHRISTの1stアルバム。ゲストとしてAGNOSTIC FRONTのロジャー・ミレットやNUCLEAR ASSAULTのジョン・コネリーが参加していることからも窺えるように、ハードコアとスラッシュメタルにまたがるクロスオーバーミュージックが聴ける。ほとんど1～2分台の楽曲が19曲とまさにハードコアな内容だが、その中でメタリックプレイをブチかましたり枠に収まりきらないプレイが飛び出したりと、この頃からすでにその後を予感させる非凡な才能の片鱗を見せていた。またトミー・クライスト(Vo)のボーカルが個性的で良い。彼らは2ndアルバムをリリース後に解散し、トミー・クライスト(Vo)、グレン・カミングス(G)、ポール・ニーダー(G)の3人はさらに自由なスタイルを求めてSCATTERBRAINを結成する。