MACHINE HEAD / The Blackening
ロブ・フリン(Vo/G)率いるMACHINE HEADの6thアルバム。グルーヴ志向のヘヴィロック路線から再びメタルのフィールドへ戻ってきた前作「Through The Ashes Of Empires」は、VIO-LENCE時代の盟友フィル・デンメル(G)の加入もあってたしかに原点回帰を果たした気持ち良い作品だったが、1st~2ndアルバムで受けた衝撃にはまだ遠かった。結論から言うと、本作にはその衝撃に匹敵するスピリットが宿っている。スラッシーでスリリング、メロディアスでメランコリック、それでいてMACHINE HEAD節も炸裂しているのだから言うことはない。10分前後の楽曲が3曲も収められている点は新たなチャレンジであり、その結果もほぼ成功していると言ってよいだろう。見事にやってくれた。