ニューヨーク出身でフロリダを活動拠点とするベテランデスメタルバンド、MALEVOLENT CREATIONの7thアルバム。久々にメンバーチェンジがなく前作と全く同じメンバーで制作された本作は、4thアルバム「Eternal」に並ぶ高い完成度を誇るアルバムではないだろうか。そもそもこのバンド、メインコンポーザーであるフィル・ファシアーナ(G)が作るリフや展開は基本的にカッコ良いのだが、毎回それを生かすも殺すもドラマーによるところが特に大きい。今回もデイヴ・カルロス(Ds)が怒涛のブラストビート＆ツーバスを優れたセンスで楽曲に組み込み、これがリフの良さを殺さずに上手く引き出している。MALEVOLENT CREATIONを聴くなら、このアルバムは是非聴いてみてほしい。