カナダのテクニカルエクストリームメタルバンド、MARTYRの3rdアルバム。前作「Warp Zone」リリース後はライヴ活動を精力的に行ない、ライヴアルバム「Extracting The Core:LIVE 2001」をリリース。その後、作曲にもじっくりと時間をかけた結果、約6年ぶりとなった本作のサウンドは良い意味で変わっておらず一安心。ボーカルはデス声と濁声の微妙な違いを使い分けており、随所に変わらぬこだわりを見せている。強いて言えば、いかにもライン録りしました的な前作よりも全体的に自然な感じが出ている。テクニカルでスリリングなプレイはテクニック至上主義に陥ることなく、あくまでも楽曲を重視したリズムとメロディへの配慮が感じられる。ベースラインも独自の動きで主張していて気持ち良い。