MASTERPLAN / Aeronautics
ex-HELLOWEENのローランド・グラポウ(G)とウリ・カッシュ(Ds)が中心となって結成したMASTERPLANの2ndアルバム。1stは“頑張って作りました!”的な力の入った作品(で好き)だったが、2作目となる本作ではより音楽的範囲が広がり、余計な力が抜けてMASTERPLANとしての独自のカラーを確立した内容となった。いわゆるジャーマンメタルなフレーズから広くメロディアスハード的なアプローチまで、ただでさえ素晴らしいヨルン・ランデ(Vo)のボーカルをさらに活かし切るかのような楽曲が揃っている。メタルが本来持っている熱さの中に、良い意味でどこか落ち着きを保った感覚を覚えるのは、やはりこれもヨルンの余裕から生まれるものだろう。本作はバンドとしての成熟度がより高まった作品だ。