ブラックメタルの代表格、MAYHEMの1stフルアルバム。デビューミニ「Deathcrush」～ライヴアルバム「Live In Leipzig」と経て、すでに3人目となるボーカルのアッティラ(Vo)を迎えて制作された本作は、ブラックメタルの名作として広く知られている。邪悪なトレモロリフとブラストビートで凶悪性を醸し出し、ミドルテンポ部分には漆黒の闇が宿る。そしてブラックメタル特有のチープ感がそれに拍車をかける。また、アッティラのボーカルも様々な表情を見せながら恐怖感を煽っており、こうした要素が上手く組み合わさった結果として名作と呼ばれているのだ。物騒な話題が先行してしまいがちな彼らだが、純粋にミュージシャンとしても話題となって然るべきサウンドを呈しているだろう。ブラックメタルに興味があるならば是非聴いておきたい。