MEGADETH再始動後の3作目となる12thアルバム。前2作も十分MEGADETHらしい作品で楽しめるものだったが、やはりどこかに一抹の物足りなさを感じてしまうのはオールドファンだけだろうか。本作もここ最近の彼らの作風から外れることなく、メロディアスなメタルアルバムに仕上がっている。しかしだ。その物足りなく思っていた部分をかなり久々に感じさせるのが本作である。オープニングの「Dialectic Chaos」はインストナンバーで、それこそ3rd「So Far, So Good…So What!」の「Into The Lungs Of Hell」と同様に期待感を煽る効果があろう。続く2曲目「This Day We Fight!」は冒頭から攻めまくりのリフプレイで、かなりテンション高め。4曲目「1320」は3rdの「502」風イントロだが、タイトルからして意識的なものだろうか。アルバム全体を表現するならば、現在進行形のバンドサウンドに前述の3rd、4th「Rust In Peace」、5th「Countdown To Extinction」のスピリットを蘇らせたといった感じ。

＜Track 9＞Head Crusher

＜Track 11＞The Right To Go Insane