MERCYFUL FATE / Don’t Break The Oath
デンマークが生んだ重要ヘヴィメタルバンド、MERCYFUL FATEの2ndアルバム。不気味なフェイスペイントを施したキング・ダイアモンド(Vo)のファルセットを駆使したボーカルは、恐怖感をそそりながらも憂いを含んだメロディアスかつ個性的なもので、このバンド最大の特長となっている。また、マイケル・デナー(G)とハンク・シャーマン(G)のツインギターも大きな魅力だろう。ギターソロはもちろん、リフ作りにおいても優れた力を発揮しており、楽曲のクオリティは前作「Melissa」を凌いでいる。本作は、後のヘヴィメタル界に少なからず影響を与えた傑作だ。尚、このあとバンドは分裂してしまい、ハンク・シャーマン率いるFATEとキング・ダイアモンド率いるKING DIAMONDとしてそれぞれの活動を展開していく。