MERCYFUL FATE / Time
キング・ダイアモンド(Vo)率いるMERCYFUL FATEの4thアルバム。名作「Don’t Break The Oath」をリリースした後に一度分裂解散した彼らだが数年後に復活。その復活作3rd「In The Shadows」は今一つ整い過ぎた感があり、作品自体は悪くないが多少の戸惑いを感じた人もいるだろう。本作では持ち前のダーク感が戻っており、ヨーロッパの薫りが充満した王道のヘヴィメタルが展開されている。アルバムジャケットもシンプルだがインパクトがあって良い。サウンドの質感は前作とあまり変わらず若干迫力に欠けるのは惜しいところだが、ハンク・シャーマン(G)とマイケル・デナー(G)によるMERCYFUL FATEらしいギタープレイが楽しめるのは素直に嬉しい。言うまでもなく、キング・ダイアモンド(Vo)のオペラティックで独特な歌声は健在である。