METALLICA / Death Magnetic
5年振りの9thアルバム。前作「St. Anger」は久々にアグレッシヴなMETALLICAが帰ってきたということで概ね好評だったように思うが、一方ではカーク・ハメット(G)がソロを弾いていないとかスネアの音がヘンだとかいう不満の声もあった。本作の感触としては、ギターサウンドや曲の持つ雰囲気は「St. Anger」路線だが、前述の不満ポイントが解消された、言わば「帰ってきたMETALLICA」の完成形を見たという感じ。意識的に荒めの音作りをしているのだろうが演奏が非常にタイトなので、生々しいアグレッションを表現しながらも耳障りな騒がしさは無い。ラーズ、まだまだ頑張ってくれ!