METALLICA / Load
6thアルバム。スラッシュメタルにとどまらず幅広い音楽性を見せた前作「Metallica」は、彼らの作曲能力の高さを証明するものとなった。続く本作は、そこからさらにロックへのアプローチを図っている。前作はまだメタルっぽさが十分に感じられる内容だったが、今回はそれも希薄となり、ノリがもう完全にロックしているのだ。ジェイムズ・ヘットフィールド(Vo/G)の歌声だけがMETALLICAであることを判らせてくれるといっても過言ではない。しかしながら、彼のボーカルがこのバンドの大きな魅力の一つであることも間違いなく、そこを聴きどころとするならば、これもまたアリかなと思わせてくれる質の高さは有している。