7thアルバム。勢いのある「Fuel」で幕を開ける本作は、前作「Load」と同時期に作られた楽曲で構成されているのだが、前作がシンプルなロック調でまとめられていたのに対し、こちらは幾分かメタリックな重量感があって雰囲気が異なる。といっても、それはミドル〜スローなリズムでのずっしり感であって、かつてのアグレッシヴなヘヴィネスを指すものではない。実際、勢いのあるノリの良い曲は「Fuel」と10曲目「Prince Charming」、12曲目「Attitude」くらいで、あとは音こそヘヴィであるものの円熟味が際立つ落ち着きのある曲が多い。  作曲センスが高いからこそ、こうした作品でも成立するのが彼らの強みである。

＜Track 1＞Fuel

＜Track 2＞The Memory Remains

＜Track 4＞The Unforgiven II