METALLICA / Ride The Lightning
音圧アップとミュートを効かせたタイトなギターリフによって、1st「Kill ‘Em All」から一気に重厚感を増した2ndアルバム。アコースティックギターによる短く穏やかなイントロに続いて繰り出される「Fight Fire With Fire」の強力なギターリフを聴けば、すぐにその違いが判るだろう。教会の鐘の音が印象的な3曲目「For Whom The Bell Tolls」は、ゆったりとしたテンポのストレートなナンバーだが、ライヴでも定番の名曲。それに並ぶ人気の高い曲が7曲目「Creeping Death」。METALLICA好きのギターキッズならば誰もがコピーしたことがあるのではないだろうか。本作で築いたスタイルの流れから、2年後には傑作「Master Of Puppets」が誕生するのであり、またスラッシュメタルのスタンダードを確立した作品でもある。