MONSTROSITY / Rise To Power
アルバムリリースの間隔がいつも長く、本作も5年ぶりの4作目となるが、実はベテランのデスメタルバンドであるMONSTROSITY。ベーシストがケリー・コンロン(B)からマイク・ポジオネ(B)にチェンジ、さらにセカンドギタリストにサム・モリーナ(G)を迎えて1stアルバム以来のツインギター体制に戻っている。ほどよくモダンブルータリティな雰囲気を醸し出しつつも、基本はオールドスクールスタイルにあると言ってよいだろう。勢いで誤魔化さない味のあるリフやそれに絡むギターソロなどにMONSTROSITYらしさがよく表れている。総合的に、彼らの過去の作品と比べると最もブルータルな印象を受けるアルバムだろう。それを意識したかのようなサウンドメイキングが感じられる。演奏の安定感も申し分ない。