ロック界の超大御所、MOTORHEADの17thアルバム。再びトリオ編成に戻ってから5作目となる本作は、非常にバランスのとれたMOTORHEAD流ロックンロールアルバムに仕上がっている。ギターサウンドはメタリックな傾向にあるが適度な重さに調整されており、ミッキー・ディー(Ds)のヘヴィでタイトなドラミングが生み出すアグレッションやいつものレミー節が相変わらず炸裂していて気持ち良い。前作はもっぱらパワー不足との声が多いが、そういう意味では本作はドライヴ感がよく出ており、また勢いを取り戻しているといってもよいのではないか。尚、ゲストとしてスティーヴ・ヴァイ(G)が参加しており、２曲でソロをプレイしていてなかなか面白い。

＜Track 5＞Life’s A Bitch