MUDVAYNE / L.D.50
イリノイ州出身のニューメタルバンド、MUDVAYNEのメジャーデビューアルバム。メンバー全員が首から上を完全にペイントしており、まずはそのビジュアル的なインパクトにヤラれる。一見、イロモノか?などと思わせておいて、そのサウンドでもう一度ヤラれる。これが最初にMUDVAYNEに出会った時の感想だ。歌い上げる部分と怒涛のアグレッションを表現する部分を巧みに使い分けて曲にメリハリをつけており、各パートというよりもバンドサウンドとなって1つの大きな個性の塊となっているという感じ。何にも似ていない、ヘヴィでグルーヴィでアグレッシヴで、感情的でありながらも計算された完成度の高い楽曲が多く収められている本作は、2000年度にリリースされたニューメタルアルバムの中で間違いなくベスト3に入る傑作だろう。