NAGLFAR / Pariah
スウェディッシュブラックメタラー、NAGLFARの4thアルバム。イェンス・ライデン(Vo)の脱退により、クリストファー・オリヴィウス(B)がメインボーカルを兼任してレコーディングされた本作は、傑作であった前作「Sheol」の音楽性を見事に引き継いだ内容となっている。イェンスに勝るとも劣らぬクリストファーのボーカルは迫力満点でNAGLFARサウンドの一角を築いており、違和感はほとんど感じない。緩急をつけたリズムの上でアグレッシヴかつメロディアスに舞うギターフレーズが気持ちよく、こうしたギターを軸に据えた楽曲のクオリティは十分に高い。メロデスとブラックメタルの間をゆくような、スウェディッシュブラックメタルのスタイルを定着させた彼らの頼もしい1枚である。