NEVERMORE / Enemies Of Reality
SANCTUARY解散後、ウォレル・デイン(Vo)が中心となって結成したNEVERMOREの5thアルバム。これまで培った音楽性をさらに発展させたテクニカルでアグレッシヴなヘヴィメタルサウンド。そんな中にもグルーヴ感とクセになるメロディが含まれており、そこらへんのメタルバンドとは一線を画している。ARCH ENEMYのマイケル・アモットはNEVERMOREの音楽を「ねじれたメロディの金脈」と喩えたが、その実力は本作でも発揮されている。聴く人によっては、インテレクチュアルスラッシュメタルともとれるような知性と攻撃性を備えたメタルアルバムである。ちなみに本作リリースから2年後の2005年、本人たちの意向によりアンディ・スニープによってリマスターされた盤がリリースされており、私は断然アンディ・スニープ盤をお薦めする。