NILE / Annihilation Of The Wicked
カール・サンダース(G/Vo)率いるブルータルデスメタルバンド、NILEの4thアルバム。超人ドラマー、トニー・ラウリーノの脱退により新たに加入したジョージ・コリアス(Ds)は、デレク・ロッディが推薦したということもあってかNILEのカラーに相応しく凄まじいプレイを聴かせてくれている。これまで同様、本作も史実に基づきながらエジプト神話をテーマとした内容となっており、エジプト音階などを取り入れた独特な雰囲気の楽曲が相変わらず破壊度満点のブルータリティーを伴ってにじり寄ってくる。怒涛のツーバスやブラストビートをはじめとした手数足数の多いドラミング、そして激しくもオリエンタルな薫り漂うギターフレーズなど、一聴してNILEと判る非常に彼ららしい強烈な作品であることは確かである。